人生は生きるに値するということが、あらゆる芸術の究極の内容であり、慰めである。
夜の静けさのなかで、わたしは千の人々の喝采より、 愛する人からの一言、二言が欲しくなるわ。
財布は、その中に何か入っていなければボロきれと変わらない。
昨日まで人のことかと思いしがおれが死ぬのかそれはたまらん
人間は愛しているか、愛されているか、どっちかでないと辛いね。
墓は、運命の嵐を防ぐ最良の砦である。
結婚――いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことのない荒海。
金は良い召使いでもあるが、悪い主人でもある。
孤独が恐ろしいのは孤独そのもののためでなく、 むしろ孤独の条件によってである。
人生とは孤独であることだ。
私も青春のことを懐かしみ、若い人を羨むことがあるが、 しかし、もう一度若くなって世の中を渡ってこなければならぬと思うと、 何よりも先に煩わしい思いがする。
孤独の生活の目的とは、もっとゆうゆうと、 もっと気ままに暮らすというただ一つであると私は信ずる。
金は我々にとって母親でもあるが、また、我々の死でもある。
どこで死が我々を待っているか分からないのだから、 いたるところで待とうではないか。 死を予測するのは自由を予測することである。
過ぎ去った恋の思い出は、 それが強く記憶にとどまっている時には、 恋をしていた時にも劣らず魂を奪うものである。
人と人との友情は、 賢者でも結ぶのが難しいのに、 愚者はあっさりほどいてしまう。
人間のうちの最高の賢者さえも、 金を取りに来る人間よりは、金を持ってくる人間を歓迎する。
三人の信用するに足る友がいる。老妻、老犬、それと貯金。
あなたと一緒に歩く時は、 ぼくはいつもボタンに花をつけているような感じがします。
財産も地位も、愛にくらべたら塵芥のようなものだ。