恋人のいる人間に友情を注ごうとすることは、 喉の乾いている人間にパンを与えようとするようなものだ。
愛にとげがあるのは仕方がない。 愛は一輪の花なのだから。 それにひきかえ友情とはなんだ。 野菜にすぎない。
友人が片目なら、私は友人を横顔から眺める。
友情は人生の酒である。
友人はメロンに似ている。 50個も試さなければ、いいのにめぐり合わない。
孤独はこの世で一番恐ろしい苦しみだ。 どんなに激しい恐怖も、みんながいっしょなら絶えれるが、 孤独は死に等しい。
恋の火は、ときとして友情の灰を残す。
友情は静かな月のように、太陽の現れない前の大空に輝く。 だが、恋の光を受けるとすぐに色褪せてしまう。
酒が作り出した友情は、酒のように一晩しかもたない。
その女性がもし男であったならきっと友達に選んだろう、 と思われるような女でなければ妻に選んではいけない。
ひとりの人と友人になるときは、 その人といつか必ず絶交する事あるを忘るるな。
真の友情は、前と後ろ、どちらから見ても同じもの。 前から見ればバラ、後ろから見ればトゲなどというものではない。
人と人との友情は、 賢者でも結ぶのが難しいのに、 愚者はあっさりほどいてしまう。
もっとも親しき友人というのは、つねに兄弟のように退屈である。
一方からあまりに大きな重みをかけると、友情は破壊される。
友情は瞬間が咲かせる花であり、そして時間が実らせる果実である。
友情の基礎を作るには、まず女と恋をしなければならない。
男はある女の愛人でありうるときには、その女の友人である事はない。
恋愛では信じてもらうことが必要であり、 友情では洞察してもらうことが必要である。
真の友は共に孤独である。