恋する人のために食事の支度をしている女の姿ほど、胸打つものはない。
愛している女は、男から愛されていないのではないかといつも恐れている。 愛していない女は、男から愛されているといつもうぬぼれている。
恋はスペインの宿に似ている。 あるものといえば自分が持ってきたものばかり。
人はつねに初恋にもどる。
結婚とは、ただ一人のために残りの人々をすべて断念せねばならぬ行為である。
短く笑って、長く泣く。それが恋の習いだ。
恋人のいる人間に友情を注ごうとすることは、 喉の乾いている人間にパンを与えようとするようなものだ。
命と引き換えに金を欲しがるのは強盗であるが、女はその両方とも欲しがる。
恋は、できの悪い学者よりも数倍勝る人生の教師である。
僕のことを好きじゃない誰かのことで くよくよする時間はないんだ 僕は、僕を大好きでいてくれる人を 大好きでいるのに忙しすぎるから
口先だけで「愛してる」と言われても簡単に無視できるけど、 態度で示されると、ついほだされてしまう。
人は、愛もなく妻を持つように、幸福もなく財産を持つ。
絶えず警戒しつづけることの必要が、 ついには恋しあう人達を疲労させてしまう。
愛にとげがあるのは仕方がない。 愛は一輪の花なのだから。 それにひきかえ友情とはなんだ。 野菜にすぎない。
理解し合うためにはお互い似ていなくてはならない。 しかし愛し合うためには少しばかり違っていなくてはならない。
恋の喜びは一瞬しか続かない。恋の悲しみは一生続く。
幸福になりたいのだったら、 人を喜ばすことを勉強したまえ。
女が男を愛するというときは、 男はたとえ彼女を愛していないくても聞いてやらねばならない。
恋には二種類ある。 その一つは、人を誰でも見苦しいものにしてみせる"満たされない恋"であり、 他の一つは、人を誰でも白痴にする"満たされた恋"である。
女心は男心よりも清らかなものである。ただ男よりもよく変化するだけだ。