恋は、できの悪い学者よりも数倍勝る人生の教師である。
愚か者は、金を持って死んでいくために、貧乏で暮らす。
幸福になりたいのだったら、 人を喜ばすことを勉強したまえ。
結婚生活に幸福を期待しすぎて、失望しないように気をつけなさい。 ウグイスは春に2、3ヶ月だけは鳴くが、卵をかえしてしまうと、 あとはずっと鳴かないものだ。
死を恐れることは、自分が賢くもないのに賢いと思うことと同じである。
友人はメロンに似ている。 50個も試さなければ、いいのにめぐり合わない。
この世は一冊の美しい書物である。 しかしそれを読めない人間にとっては何の役にも立たない。
単独者として生まれ、群棲者として生活すること。 その矛盾の幅が私達の生の最初の幅である。
自分こそ正しい、という考えが、 あらゆる進歩の過程で最も頑強な障害となる。 これほどばかげていて根拠のない考えはない。
新聞・雑誌は嘘の巣窟だ。そして読者の大半は、その嘘にまるめこまれる可能性がある。
誰もが幸福についてしゃべる。 しかしそれを知っている人はほとんどいない。
諸君は一緒にいる人々よりも、 けっして利口に思われてはならないし、 また、より物知りに見られてはいけない。
孤独とは、港を離れ、海を漂うような寂しさではない。 本当の自己を知り、この美しい地球上に存在している間に、 自分たちが何をしようとしているのか、 どこに向かおうとしているのを知るためのよい機会なのだ。
青春時代にさまざまな愚かさを持たなかった人間は、 中年になってからなんの力も持たないだろう。
酒飲みは自分では節酒していると思っているように、 青年たちはみずからを利口だと思いがちだ。
女も凡庸な作家も、自画自賛するほどには世間から賞賛されない。
このところずっと、私は生き方を学んでいるつもりだったが、 最初からずっと、死に方を学んでいたのだ。
あらゆる人智の中で結婚に関する知識が一番遅れている。
金の値打ちがわからないのだったら、 でかけていって誰かに借金を申し込んでみるがいい。
朝夕の食事はうまからずともほめて食うべし。