過去のことは過去のことだといって片付けてしまえば、 それによって、我々は未来をも放棄してしまうことになる。
今日という一日は明日という二日分の値打ちを持っている。
女と別れるごとに、自分の中でなにかが死ぬのを感じた。
私達は年齢を重ねるにつれて、 時間の価値をいっそう鋭く感じるようになる。 実際、時間以外のものはまるで大したものではないように映じてくる。 そしてこの点で、私達はいよいよ悲惨な人間になってくる。
恋とは甘い花のようなものである。 それをつむには恐ろしい断崖の端まで行く勇気が無ければならない。
あなたは女だ。 だからこの世の中に愛ほど美しいものはないと思うに違いない。 しかし、私は男だ。いくらでもかわりの女を見つける。
「お酒は?」「飲みません。現実から逃避する必要がないので……」 「私も現実には満足してますが、うまい酒は現実の一部ですよ」
結婚するのは、二人とも他に身の振り方がないからである。
死ぬなら楽に死ぬ。 苦しむなら治る。 どっちかにしてもらいたい。 苦しんだ上に死ぬなんて理屈に合わぬ。
真の幸福は孤独なくしてはありえない。 堕天使が神を裏切ったのは、天使たちの知らない孤独を望んだために違いない。
結婚生活で一番大切なものは忍耐である。
もし人生をやり直すのだったら、私は結婚しないでしょう。
孤独が怖ければ結婚するな。
真の友は共に孤独である。
習慣は偽りの友を作る。あたかも機会が偽りの恋人を作るように。
友人同士は完全な平等のうちに生きる。 この平等は、まず第一に、 彼らが会ったときに社会上のあらゆる相違を忘れるという事実から生まれる。
女房に愛される技術というものは発明されないものだろうか。
恋は熱病のようなのもである。 それは意思とは関係なく生まれ、そして滅びる。
友情とは、誰かに小さな親切をしてやり、 お返しに大きな親切を期待する契約である。
私がお前を愛するごとく、 お前も私を愛するならば、我々の恋を切り裂くナイフがあろうか。