私の人生というこの長い疾病。
甘い恋よ!ああ、お前が翼を持っていなければいいんだが……。
友人が成功するたびに、私は少しずつ死んでゆく。
不幸に対する特効薬はありません。 ただ昔から退屈な忍耐とか、あきらめといった美徳があるのみです。
結婚する。 まだ多少は愛したりもできる。 そして働く。 働いて働いて、そのあげく愛することを忘れてしまうのである。
愛する女と一緒に日を送るよりは、愛する女のために死ぬ方がたやすい。
涙とともにパンを食べたものでなければ人生の味はわからない。
死は孤独であるかもしれない。 しかし、生きているほど孤独であるはずがない。
もしある人が自分の不幸な出来事について話したら、 そこにはなにか楽しんでいるものがあると思って差し支えない。 なぜならば、本当にみじめさだけしかないとしたら、 その人はそんなことを口にしないだろうから。
僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、 それが全然わからないのです。
酒を飲め。こう悲しみの多い人生は眠るか酔うかしてすごしたほうがよかろう。
まことに人生はままならなもので、 生きている人間は多かれ少なかれ喜劇的である。
報いられぬ恋は霜にうたれてしおれた樹木に似ている。
女心はどんなに悲しみで一杯になっても、 お世辞や恋を受け入れる片隅がどこかに残っているものだ。
不運な時に幸福な時代を思い出すことほど辛いものはない。
恋の悲しみを知らぬものに恋の味は話せない。
誰一人知る人もない人ごみの中をかき分けていくときほど、 強く孤独を感じるときはない。
光の街があるなどということは嘘だ。 世界が一つのかがり火になるなどということはない。 すべての人が自分の火を持ってるだけ、 孤独な自分の火を持っているにすぎない。
私を静かにさせておいてくれ。 私が静かにそっとしておれるものなら、いますぐにでも、全世界をだって、 タダの一文で売り渡したいくらいものだ。
大人とは、裏切られた青年の姿である。