人は誰しも、一人で生き、一人で死ぬものである。
幸福だから笑うわけではない。 むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい。
われわれは現在だけを耐え忍べばよい。 過去にも未来にも苦しむ必要はない。 過去はもう存在しないし、 未来はまだ存在していないのだから。
僕のことを好きじゃない誰かのことで くよくよする時間はないんだ 僕は、僕を大好きでいてくれる人を 大好きでいるのに忙しすぎるから
口先だけで「愛してる」と言われても簡単に無視できるけど、 態度で示されると、ついほだされてしまう。
人は幸福を探し始めると、たちまち幸福を見つけられない運命に陥る。 しかしこれには不思議はない。 幸福とは、あのショーウィンドウの中の品物のように、 好きなものを選んで金を払えば持って帰れるというものではない。
金儲けのうまい人は、無一文になっても自分自身という財産を持っている。
人は、愛もなく妻を持つように、幸福もなく財産を持つ。
絶えず警戒しつづけることの必要が、 ついには恋しあう人達を疲労させてしまう。
愛にとげがあるのは仕方がない。 愛は一輪の花なのだから。 それにひきかえ友情とはなんだ。 野菜にすぎない。
人は十五歳の時たくさんいろいろな事を考える。 そして人生の問題を殆ど発見する。 その後は、それに慣れて、だんだんにそれを忘れていく。
運命のなかに偶然はない。 人間はある運命に出会う以前に、自分がそれを作っているのだ。
「運」ってやつは、たえず変わる。 いま後頭部にがんと一撃くわせたかと思うと、 次の瞬間には砂糖をほおばらせてくれたりする。 問題はただ一つ、へこたれてしまわないことだ。
何故死を恐れるのか? ――人生で最も美しい冒険だから。
理解し合うためにはお互い似ていなくてはならない。 しかし愛し合うためには少しばかり違っていなくてはならない。
幸福であるという義務ほど、私達が低く評価している義務はない。
幸福は我が家の炉辺で成長する。 そして他人の庭先で摘み取るべきものではない。
地獄の沙汰も金次第。
愚か者は、金を持って死んでいくために、貧乏で暮らす。
恋の喜びは一瞬しか続かない。恋の悲しみは一生続く。