砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからなんだよ。

一方からあまりに大きな重みをかけると、友情は破壊される。

人間の幸福の二つの敵は苦痛と退屈である。

ある人たちにとっては幸福なことが、 他の人たちにとっては不幸なのだ。

他人の厚顔無恥に腹が立つとき、ただちに自らに問うてみよ。「世の中に恥知らずの人間が存在しないということがありえようか」「ありえない」と答えるだろう。それならば、ありえぬことを求めるな。

男どもは結婚を神聖だなどという。 それこそ神をも人をもあざむく台詞というものだ。 そしていつでも、その台詞の迷惑をこうむるのは、 純潔無垢な、理想の女性とでも言うべき乙女なのだ。

君が考えること、語ること、すること、 その３つが調和しているとき、 そのときこそ幸福はきみのものだ。

事実に目をつぶったからといって、事実が無くなるわけじゃない。

他人の自由を否定するものは、自ら自由を受けるに値しない。

我々はみな真理のために闘っている。 だから孤独なのだ。 寂しいのだ。しかし、だから強くなれるのだ。

ある真実を教えることよりも、いつも真実を見出すにはどうしなければならないかを教えることが問題なのだ。

なんだ、あれが僕たちの探している青い鳥なんだ。 僕達はずいぶん遠くまで探しに行ったけど、本当はいつもここにいたんだ。

世間の恋人達を見るがいい。 やっと告白が始まるときにはもう欺（あざむ）いている。

二人の女を和合させるより、 むしろ全ヨーロッパを和合させることのほうが容易であろう。

女は異国の土地である。 どんな若い頃移住したとしても、男はついにその習慣、その政治、 その言葉を理解しないだろう。

もっとも驚くべき記憶力は恋する女の記憶力である。

あなたがもし孤独を恐れるのならば、結婚すべきではない。

恋は炎であると同時に光でなければならない。

つまらないことに熱情を感じてよく記憶していること、 これが女の一番の特徴である。 数年前の友達と交わした世間話の中に出てきたこまごましたくだらないことを その気になればいつでも正確に話せるのである。 しかもやりきれないことに、女はいつでもその気になるのである。