友人同士は未来を語り合わなくても未来に再会することを確信している。 恋人同士は絶えず未来を語り合うが、未来は彼らの恋愛には無い。
結婚は一切のものを呑み込む魔物と絶えず戦わなくてはならない。 その魔物とはすなわち―――習慣のことだ。
恋と噂話はいちばんお茶を美味しくさせる。
愛情には一つの法則しかない。それは愛する人を幸福にすることだ。
男と女とが結婚したときには、 彼らの小説は終わりを告げ、彼らの歴史が始まる。
「I love you」という言葉に初めて二葉亭四迷がぶつかったとき、どう訳すか悩んだらしいんですよ。今みたいに「好き」とか「愛している」とか使わない時代ですから。それで、何と訳したと思います? 「私は死んでもいい」・・・と。
男と女の間に友情はあり得ない。 情熱、敵意、崇拝、恋愛はある。しかし友情はない。
着物を脱ぐ女性の美しさは、雲を貫く太陽のようだ。
女は素晴らしい楽器である。 恋がその弓で、男がその演奏者である。
男の人って、一度女を愛したとなると、その女のためなら何だってしてくださるでしょ。 たった一つ、してくださらないもの、それはいつまでも愛しつづけるってことよ。
片思いでもいいの。二人分愛するから。
恋とはサメのようなものだ。常に前進してないと死んでしまう。
人はいつ死ぬと思う? 心臓をピストルで打ち抜かれた時。違う! 不治の病に冒された時。違う!! 猛毒キノコスープを飲んだ時。違う!!! 人に・・・忘れられた時さ!!!!
恋というものは、オーバーのように、 着たり脱いだりできるものじゃないんだ。
空は女の恋のようなものであり、海は男の恋のようなものである。 それぞれ下と上とで区切りに限界があることに気付かない。
恋に肩をたたかれた時には、 常日頃は詩的な調べに耳をかさないような男でさえ詩人になるのだ。
女が男の友達になる順序は決まっている。 まずはじめが親友、それから恋人、そして最後にやっとただの友だちになる。
女というものは幸福な人間を愛することが出来るかどうか私には分からない。 愛する男に少しの憐れみも感じなかったような女は、 多分恋とはどういうものか知らない女であろう。
女性が最も激しく愛するのは往々にして最初の愛人であるが、 女性が最も上手に愛するのは常に最後の愛人である。
恋愛は人を強くすると同時に弱くする。 友情は人を強くするばかりである。