恋をする男は自分の能力以上に愛されたいと願ってる人間である。 それが彼を滑稽に見せる理由である。
恋愛――患者を結婚させるか、 あるいはこの病気を招いた環境から引き移すことによって治すことができる 一時的精神異常。
ほどほどに愛しなさい。長続きする恋はそういう恋だよ。
恋には経験というものはない。 なぜなら、そのときにはもう恋していないのだから。
心優しくあたたかい男性こそが、 真に男らしい頼りになる男性なのだと気づくとき、 たいていの女はもうすでに年老いてしまっている
美しい女にはやがて飽きがくる。善良な女には決して飽きはこない。
多くの女性を愛した人間よりも、 たった一人の女性だけを愛した人間のほうが、 はるかに深く女というものを知っている。
恋が強烈でないのは恋の自然に反しており、 恋が変わりなく続くのは、強烈であるべき恋の自然に反している。
恋する男からみれば、プレゼントは自分の力を確実にする一つの手段である。
時は友情を強めるが、恋愛を弱める。
友情は永続的なものの感情を与え、恋愛は永遠的なものの感情を与える。 しかし、両者とも後に残るのものはエゴイズムだけである。
体のほうはわりと早く許すけど、心はなかなか許さない女もいる。
男との愛は、情緒ではなく幻想だ。
私の業績の中で最も輝かしいことは、 妻を説得して私との結婚に同意させたことである。
彼女は彼のことを愛そうを思えば愛せたのに、 彼のことをよく知っていたのでどうしても愛せなかった。
友情と恋愛は一つの根から生えた二本の植物である。 ただ後者は花をすこしばかり多くもっているにすぎない。
恋愛というものは常に一時の幻影で、必ず亡(ほろ)び、さめるものだ、 ということを知っている大人の心は不幸だ。
恋は愚か者の知恵であり、賢い者の愚行である。
死んで誰一人泣いてくれるものもないくらいでは、 生きがいのないものだね。
友情と恋愛とは人生の幸福を生み出す。 ちょうど二つの唇が、魂を有頂天にするキスを生みだすように。