友人の女房と寝てはいけないという。 しかし、それではいったい誰と寝ればいいのか。
友情は人生の酒である。
女は大きな危害は許すが、小さい侮辱は決して忘れない。
愛することと愛されること。 それより大きな幸福なんて、私は望みもしないし知りもしませんわ。
すべての悲劇というものは死によって終わり、 すべての人生劇は結婚をもって終わる。
恋をするとだれでも自分を欺くことから始まり、 他人を欺くことで終わるのがつねである。 これが世の、いわゆるロマンスである。
残念なことに、私達は愛するものと戦わなければならない。 恋においても、母親としても。
この世は一冊の美しい書物である。 しかしそれを読めない人間にとっては何の役にも立たない。
単独者として生まれ、群棲者として生活すること。 その矛盾の幅が私達の生の最初の幅である。
一日は短い単位の一生、一生は長い単位の一日。 一日を一生の如く真剣に生き、一生を一日の如く気楽に生きたい。
人は異郷に生まれてくる。 生きることは故郷を求めることだ。 考えることとは生きることだ。
女がいなかったら、男は神のように生きていくだろう。
もはや愛してくれない人を愛するのは辛いことだ。 けれども、自分から愛していない人に愛されるほうがもっと不愉快だ。
たった五分!畜生!私は一生を通して五分遅れ通しだった。
「珠玉の時間を無為に過ごさないように」と注意を受けたことがあるだろうか。 そうなのだが、無為に過ごすからこそ珠玉の時間となる時もある
18歳では即座に崇拝し、20歳では愛し、30歳では欲情し、40歳では反省する。
過去の記憶がお前に喜びを与えるときにのみ、 過去について考えよ。
生きる、それはじぶんの運命を発見することである。
あなたがたのなかにはいつでも貧しい者がいるだろう。 というのは、いつでも富める者がいるからなのだ。 富める者、すなわち、所有よりも権力のほうを求める貪欲で冷酷な者が。
ここには夜と昼とがある。 太陽と月と星がある。 荒地を渡る風ごときものがある。 人生は大変甘美なものだよ。 兄弟達よ。死のうなどとは愚かなことだよ。