結婚するとき、私は女房を食べてしまいたいほど可愛いと思った。 今考えると、あのとき食べておけばよかった。
愛する女と一緒に日を送るよりは、愛する女のために死ぬ方がたやすい。
自分を愛せる人間が他人をも愛せる。
友情とは名ばかりのものだ。 私はどんな人間も愛さない。兄弟すら愛さない。 兄のジョセフだけは少し愛している。 ただし、それも習慣上からである。
愛情がこもっていて無口な人こそ、人生の伴侶としてふさわしい。
いかに見栄えしない草でも春とともに花になるように、 人は恋することによってそれ自身を花咲かせる。
恋の病を癒す薬はいくつもある。しかしそれに間違いなく効く薬というものはない。
期待なしに恋をするものだけが、誠の恋を知る。
きみのためにたとえ世界を失うことがあろうとも、世界のためにきみを失いたくはない。
友情は多くは見せかけであり、恋は多くの愚かさにすぎない。
恋愛とはなにか。私は言う。それは非常に恥ずかしいものである。
あまりしつこくつきまとわれる愛は、ときに面倒になる。 それでもありがたいとは思うがね。
人は、本当に愛していれば、 かえって愛の言葉など白々しくて言いたくなくなるものでございます。
本を読んでも、物語や歴史に聞くところからでも、 真実の恋は滑らかに運んだためしがない。
報いられぬ恋は霜にうたれてしおれた樹木に似ている。
二人の結婚は美しかった。なぜなら彼女は離婚する力を持っていたから。 二人の離婚もまた美しかった。なぜなら彼女は友達となれる心を持っていたから。
愛は、この世に存在する。 きっと、ある。見つからぬのは愛の表現である。その作法である。
女心はどんなに悲しみで一杯になっても、 お世辞や恋を受け入れる片隅がどこかに残っているものだ。
彼女たちが私たちを愛しているとき、 彼女たちが愛しているのは本当は私たちではない。 しかし、ある朝、彼女たちがもはや愛さなくなるのは、 確かに私たちである。
恋愛は人情の永久的な音楽であり、青年には希望を、老年には後光を与える。