恋は火と同じように絶えず揺れ動いてこそ保たれる。 期待したり、恐れなくなったりしたら、もうおしまいだ。
恋愛を一度もしなかった女はたびたび見つかるものだが、 恋愛を一度しかしない女はめったに見つからない。
友情のための最大の努力は、 友人に我々の欠点を見せることではない。 彼に彼の欠点を悟らせることだ。
人は、他人と違っているのと同じくらい自分自身とも違っている時がある。
大多数の若者は、そのぶしつけと無作法を、 天真爛漫のつもりでいる。
人の心を暴き出すような格言に対して非難が集中するのは、自分の姿がそこに暴き出されるのが怖ろしいからなのだ。
友人に不信をいだくことは、 友人にあざむかれるよりもっと恥ずべきことだ。
よい結婚はあるけれども、楽しい結婚はめったにない。
恋する男と女が一緒にいて、少しも退屈しないのは、 いつも自分たちの事だけを話題にしているからだ。
恋愛においては疑うよりもだますほうが先に立つ。
女は初めてできた恋人をいつまでも離すまいとする。 第二の恋人が出来ないかぎり。
人間は、自分が考えるほど不幸でもないし、それほど幸福でもない。
恋の病を癒す薬はいくつもある。しかしそれに間違いなく効く薬というものはない。
嫉妬は恋の姉妹である。 悪魔が天使の兄弟であるように。
二人の間に恋がなくなったとき、 愛し愛された昔を恥ずかしく思わない人はほとんどいない
多くは覚悟でなく愚鈍と慣れでこれに耐える
愛する人に本当のことを言われるよりも、 だまされているほうがまだ幸せなときがある。
我々は、 幸福になるためによりも、 幸福だと人に思わせるために四苦八苦しているのである
死と太陽は直視することは不可能である。
嫉妬は常に恋と共に生まれる。 しかし必ずしも恋と共には滅びない。
17世紀フランスの貴族であり軍人、フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー。彼は戦場の厳しさや宮廷の人間模様を経験し、人間の本質を深く見つめたモラリスト文学者です。その鋭い洞察力は、時に辛辣なまでに真実を突く言葉となり、数々の箴言として後世に語り継がれました。回想録作家としても知られる彼の言葉は、時代を超えて私たちの心に響きます。人間心理の奥底を覗く、その名言の数々に触れてみませんか?