なんだ、あれが僕たちの探している青い鳥なんだ。 僕達はずいぶん遠くまで探しに行ったけど、本当はいつもここにいたんだ。
会って、知って、愛して、 そして別れていくのが幾多の人間の悲しい物語である。
世間の恋人達を見るがいい。 やっと告白が始まるときにはもう欺(あざむ)いている。
二人の女を和合させるより、 むしろ全ヨーロッパを和合させることのほうが容易であろう。
友情の基礎を作るには、まず女と恋をしなければならない。
恋愛論を得意気に語る奴には、恋人がいない。
女は異国の土地である。 どんな若い頃移住したとしても、男はついにその習慣、その政治、 その言葉を理解しないだろう。
女性の全生涯は愛情の歴史である。
もっとも驚くべき記憶力は恋する女の記憶力である。
現実よりも記憶の中の女のほうが美しい。
あなたがもし孤独を恐れるのならば、結婚すべきではない。
恋は炎であると同時に光でなければならない。
体が重いと足跡も深くなる。恋心も強いと傷が深い。
恋の悩みほど甘いものはなく、恋の嘆きほど楽しいものはなく、 恋の苦しみほど嬉しいものはなく、恋に苦しむほど幸福なことはない。
彼に愛されていないなら別れること、愛されているなら迷わないこと。
愛は死よりも強く、死の恐怖より強い。
つまらないことに熱情を感じてよく記憶していること、 これが女の一番の特徴である。 数年前の友達と交わした世間話の中に出てきたこまごましたくだらないことを その気になればいつでも正確に話せるのである。 しかもやりきれないことに、女はいつでもその気になるのである。
「あなたは愛してるって言ってくれたことがないのね」 「そんなこと知ってると思ってた」 「女は、それを聞きたいものなのよ」
幸福がこの上なく大きい場合には微笑と涙が生まれる。
広く好かれれば好かれるほど、深く好かれないものだ。