人生は落丁の多い書物に似ている。一部を成すとは称しがたい。しかし、とにかく一部を成している。
運命は花崗岩より堅固だが、人間の良心は運命より堅固である。
人は幸運の時は偉大に見えるかもしれないが、 真に向上するのは不運の時である。
運命は我らを幸福にも不幸にもしない。 ただその種子を我らに提供するだけである。
話好きが暖炉に背を向けるように、 人は死と背中合わせになっている。
恋は気がつかないうちにおとずれてくる。 われわれはただ、それが去っていくのをみるだけである。
ああ、金、金! この金のためにどれほど多くの悲しいことがこの世に起こることであろうか!
人間の運命は、 ルール通りに行われるチェスというよりむしろ宝くじを思い起こさせる。
このお盆に生きている全部の人間は、単に今年度の生き残り分にすぎない。
人間、死ぬときは死ぬのがよい。
結婚なんてつまらない。 死ぬまで夫婦の約束を守らなくちゃならないんだもの。 そんなバカげた約束を誰ができて?明日どんな風が吹くか、神様だってご存知ないわ。
生きるべきか、死すべきか。それが疑問だ。
運命がカードを混ぜ、われわれが勝負する。
人は、運命を避けようとしてとった道で、 しばしば運命にであう。
もしクレオパトラの鼻がもっと低かったなら、 世界史の表情は変わっていただろう。 人間のむなしさを知ろうとするなら、 恋愛の原因と結果とをよく眺めるがよい。
枯れない花はないが、咲かない花はある。世の中は決定的に不公平だ