我々は、大人も子供も、利口も馬鹿も、貧者も富者も、 死においては平等である。
人生は素晴らしいが、人生の終わりは死である。 これは、いかなる人の望みの究極でもある。
人間が幸福の夢を追うときに犯す大きな過失は、 人間の生来から備わっているあの「死」という弱点を忘れてしまうことだ。
あらゆる生あるものの目指すところは死である。
どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。 救いのない運命というものはない。 災難に合わせて、どこか一方の扉を開けて、救いの道を残している。
スプートニクに乗って、宇宙に飛ばされたライカ犬のことを思えば、 僕の不幸なんてちっぽけなモノだ。
恋というものは、オーバーのように、 着たり脱いだりできるものじゃないんだ。
人生は旅行であって、死はその終焉である。
人問は毅然として現実の運命に耐えていくべきだ。 そこに一切の真理がひそんでいる。
結婚の幸福は、まったく運次第ですもの。 お互いに気心がわかっていても、 前もって似ていても、そんなことで幸せが増すというわけのものじゃないわ。
財産は来るもので、作るものではない。
人間的に言えば死にもよいところがある。 老いに決着をつけねばならないからだ。
今年死ぬ者は、来年は死なずに済む。
誰でも死ななくちゃいけない。 でも私はいつも自分は例外だと信じていた。 なのに、なんてこった。
だって治療にはとても金がかかるよ。 だから、どうせ死ぬと決まっているなら、その金を蓄えておくほうがよい。
眠い人が眠るように、 瀕死の人は死を必要としているのです。 抵抗が間違いで無駄だというときが、いずれきますよ。
生きているということは一つの病気である。 誰もがその病気によって死ぬ。
人は、いつか必ず死ぬということを思い知らなければ、 生きているということを実感することもできない
生きたいと思わねばならない。 そして死ぬことを知らねばならない。
私は生きているときに、死以外のあらゆるものに対して備えをしていた。 今、私は死なねばならぬ。そして、まだなんの備えもない。