一度結婚してしまうと、善良であること以外には何事も、 そう、自殺でさえも残されていない。
自分自身の道を迷って歩いている子供や青年の方が、 他人の道を間違いなく歩いている人々よりも好ましく思う。
いらぬ物を買えば、いるものを売るに至る。
金は良い召使いでもあるが、悪い主人でもある。
孤独が恐ろしいのは孤独そのもののためでなく、 むしろ孤独の条件によってである。
私も青春のことを懐かしみ、若い人を羨むことがあるが、 しかし、もう一度若くなって世の中を渡ってこなければならぬと思うと、 何よりも先に煩わしい思いがする。
金は我々にとって母親でもあるが、また、我々の死でもある。
自分にとって大切なことは、 他人が自分のことをどう考えているかということではなく、 自分が彼らのことをどう考えているかということだ。
でも、何といったって、 誰にも愛されないよりはまだ誰かに捨てられたほうがましだよ。
いつまでも続く不幸というものはない、 じっと我慢するか勇気をだして追い払うかのいずれかである。
貧乏のいいところは泥棒の恐れがないことだ。
私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。 だが、自分達の幸福を棄ててまでこれを願うべきではない。
借金は愚行と犯罪の多産な母親であり、知恵の不足はその父親である。
中くらいでいい、そこにちょっぴりいいものがありさえすればいい、そういう生き方はできませんか。
他人の厚顔無恥に腹が立つとき、ただちに自らに問うてみよ。「世の中に恥知らずの人間が存在しないということがありえようか」「ありえない」と答えるだろう。それならば、ありえぬことを求めるな。
人は急いで結婚し、暇になってから後悔する。
結婚生活とはいわば冷蔵庫のようなものである。 冷蔵庫に入っている限られた素材で、 いかにおいしいご馳走を作り出すか、それに似ている。 決して、他人の冷蔵庫を羨ましがらないことだ。
結婚したまえ、君は後悔するだろう。 結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。
結婚するとは、彼の権利を半分にして、義務を二倍にすることである。
事実に目をつぶったからといって、事実が無くなるわけじゃない。