
ミシェル・ド・モンテーニュ
地位や見かけは本質を変えないという真理。
私たちはつい、肩書きや地位、あるいは持っているもの(竹馬のような道具)で自分を大きく見せようとしたり、それらが自分を変えてくれると期待しがちです。 しかし、モンテーニュは、どんなに高い場所にいても、結局は「自分の足で歩き」「自分の尻に座っている」という、ごく当たり前の身体感覚に立ち返らせます。 これは、外的な要素に頼っても、内面の本質や、人生を歩む主体は自分自身であるという、揺るぎない真実を教えてくれます。見せかけの虚飾を剥ぎ取り、自分自身の足で立つことの重要性を優しく諭しているのです。
新しい役割や立場になった時、この言葉を思い出してみてください。 「すごい人だと思われたい」「もっと立派に見せたい」と気負ってしまうことはありませんか? でも、どんなに高い場所にいても、結局は「あなた自身」がそこにいるだけです。 SNSでキラキラした誰かと比べて、焦りを感じる時も同じ。大切なのは、見せかけの高さや華やかさではなく、あなたがどんな気持ちで、どんな一歩を踏み出すか。 自分自身の足でしっかりと立ち、あなたらしい歩みを進めること。そう思うと、肩の力が抜けて、少し楽になるかもしれませんね。

人は幸福を探し始めると、たちまち幸福を見つけられない運命に陥る。 しかしこれには不思議はない。 幸福とは、あのショーウィンドウの中の品物のように、 好きなものを選んで金を払えば持って帰れるというものではない。
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