
ジャン・ド・ラ・ブリュイエール
他人の評価に幸福を求める人間の矛盾。
私たちはつい、周りの人の評価や「すごいね」という言葉に、自分の幸せを見つけようとしてしまいます。でも、心の中では「あの人、ちょっと気まぐれだな」「公平じゃないな」と感じることもありますよね。 この言葉は、そんな私たちの心の奥底にある矛盾をそっと教えてくれます。他人の気持ちや評価は、天気のように変わりやすいもの。そこに自分の幸福の土台を置いてしまうと、どうしても心が揺らいでしまいます。 人が「たしかに」と感じるのは、誰もが経験するこの心の葛藤を、見事に言い当てているからでしょう。自分の幸せは、誰かの評価ではなく、もっと確かな場所にあるはずだと気づかせてくれるのです。
SNSで「いいね」の数が気になったり、職場で上司の評価が頭から離れなかったりする時、この言葉を思い出してみてください。「あぁ、また私は、自分の幸せを外に求めようとしているな」と、そっと気づくきっかけになるかもしれません。 他人の評価は、あくまで参考の一つ。大切なのは、自分がどう感じ、何を大切にしたいかです。誰かの言葉に心がざわついた時、「そうか、あの人も人間だもの」と、少し距離を置いてみましょう。 そうすることで、他人の評価に振り回されず、自分らしい心の平穏を見つけるヒントになるはずです。自分の内側に目を向ける時間を持つことで、もっと穏やかな気持ちで毎日を過ごせるようになりますよ。

人は幸福を探し始めると、たちまち幸福を見つけられない運命に陥る。 しかしこれには不思議はない。 幸福とは、あのショーウィンドウの中の品物のように、 好きなものを選んで金を払えば持って帰れるというものではない。
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