今年死ぬ者は、来年は死なずに済む。
誰でも死ななくちゃいけない。 でも私はいつも自分は例外だと信じていた。 なのに、なんてこった。
虎は死して皮を残し、人は死して名を残す。 保険に入っていれば金を残す。
今日という日を自分自身のものと呼びうる人は幸せである。 いや、彼のみが幸せである。
死ぬ前に病気にならんことを決めたよ。 ぽっくり死ぬのが一番だ。
借金を返すということは収入の問題ではない。性質の問題だ。
恋愛というものは常に一時の幻影で、必ず亡(ほろ)び、さめるものだ、 ということを知っている大人の心は不幸だ。
生死などは何でもない、つまらない事柄なのだ。 ただ、生きていく態度が重要なのだ。
もし他に方法がなければ乞食になってもいい。 しかも乞食になったらその日から、手に入ったお金は自分のためにも、 家族のためにも、無駄なことに絶対に浪費しないという徹底的な粘り強さ。 ――これさえあれば、人間は誰でも金持ちになれるものである。
死とは、私達に背を向けた、光のささない生の側面である。
だって治療にはとても金がかかるよ。 だから、どうせ死ぬと決まっているなら、その金を蓄えておくほうがよい。
恋は愚か者の知恵であり、賢い者の愚行である。
死んで誰一人泣いてくれるものもないくらいでは、 生きがいのないものだね。
眠い人が眠るように、 瀕死の人は死を必要としているのです。 抵抗が間違いで無駄だというときが、いずれきますよ。
生きているということは一つの病気である。 誰もがその病気によって死ぬ。
死んでみたところでなんの役に立つのだろうか? まだ死ぬには早すぎる。 せっかく自分のために生まれてきたものを全部自分のものにしもせずに あの世に旅立つなんて、 果たして僕のすべきことだろうか。
墓場は、一番安上がりの宿屋である。
死は救いとは言いながら、そうは悟りきれぬものである。
人は、いつか必ず死ぬということを思い知らなければ、 生きているということを実感することもできない
あたかも良く過ごした一日が、安らかな眠りをもたらすように、 良く生きられた一生は、安らかな死をもたらす。